
美容師歴13年、施術人数30000人超えで、今は無店舗で独立しているhokaです。

・ヘアカラーがすぐに退色してしまうのはなぜですか?
・ヘアカラーの色持ちを良くする方法はありますか?
・カラー後のホームケアは何を意識すればいいですか?
・髪の毛が染まるのはなんでですか?
と疑問に思っている人のお悩みを解決できる記事になっています。
先日こんなツイートをしました。
上記のツイートを深掘りしつつ【髪の毛の色持ちについて】解説しています。
ちなみにこの記事ではこんなことがわかります。
・ヘアカラーで染まる理由
・毛髪内部の構造
カラーが染まる仕組みを知ることで、ヘアカラーの退色の原因を簡単に解決することができます。
また、ホームケアの改善であなたのヘアカラーの持ちを良くすることをお約束します。
【2019年完全版】ヘアカラー|色持ちの良いホームケアの方法
ヘアカラーの持ちを良くする答えは、
なぜなら無意識な習慣こそが髪の毛の褪色を早めているからです。
例えば、

美容院帰りでカラーしたばかりのその日の夜に、いつも通り髪の毛をシャンプーしてドライして寝ました。
次の日は心なしか、カラーしたての色より少し薄くなっていた様な気がします。そういえば、いつも通り、お風呂に入っていたのが原因だと思いました。
というように、無意識な習慣と意識的な習慣がヘアケアの本質的な部分だと思います。
では、どのような意識でヘアケアをしていくか、やり方を解説します。下記です。
当日はシャンプーを避ける
なるべくヘアカラーしたばかりの日はシャンプーを避けてください。理由はシンプルでまだヘアカラーの染料が毛髪内部にまだ完全に定着していないからです。
カラーリングをやりたてな髪の毛は毛髪自体のPHがアルカリ性に傾いている可能性が高いです。
アルカリ性になっている毛髪はキューティクルが開いている状態なのでシャンプーで染料が抜け落ちる場合が高いです。なるべく当日はシャンプーをさけましょう。
どうしてもお風呂に入って頭を流したい人は、弱酸性コンディショナーやトリートメントを使うとキューティクルが安定しやすいのでいいですよ。
海プールなど水遊びは避ける
海、プールなどの水遊び系は避けましょう。理由はプールは消毒の為の塩素系の成分。海は弱アルカリ性だからです。
プールの塩素には微弱な脱色剤が入っています。これがカラーの色を飛ばす原因です。海は弱アルカリ性なのでキューティクルをより開かせるチカラがあるので、毛髪内部の成分が外に出てしまいます。
アイロンなどの熱処理は避ける(170°以上)
ヘアカラーの染料は熱にとても弱いです。
ドライヤーの熱くらいならいいですがアイロンやコテなどの高熱になる電化製品はなるべく避けましょう。
特にアッシュ系は相性が最悪です。染めたての毛に高温のアイロン(180°)を当てるとアッシュが薄くなります。逆に色を落としたい人にはいいかもせれませんね。
濡れたら乾かすようにする
髪の毛が濡れると水素結合が外れるので毛髪強度が低くなります。
湿度の高い環境にいると褪色しやすくなる研究結果がでているからです。
なるべく髪の毛はしっかり乾わいている状態を保たせておきましょう。
アウトバストリートメントでケアする
アウトバストリートメントも有効です。種類はたくさんありますので好きなトリートメントをつければOKです。
やっているかやっていないかで、結果として色持ちの差が開くので持っていない方はすぐに買っておきましょう。
▼アウトバストリートメントの説明に関してはこちらの記事で詳しく解説していますのでどうぞ。

ヘアカラーが染まる仕組み
ヘアカラーの染まる仕組みを毛髪内部からエクストリーム(ズバッと簡単)に解説します。
そもそもヘアカラーには種類は
・半永久染料料
・永久染毛料
がありますが、今回は馴染みが多い「永久染料料」の中の酸化染料の解説をします。
永久染料料とは、一般的に普通のファッションカラーだと思ってください。
ヘアカラーの種類はこの記事では割愛します。
毛髪内部の仕組みと構造
髪の毛が染まる仕組みは、
シンプルに髪の毛の中に薬剤が入り、発色します。
髪の毛の内部構造は、
「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」に分けられますが
カラーが発色しているところは、キューティクルの内側にあるコルテックスです。
カッパ巻きで例えると、
「コルテックス」=ご飯粒
「キューティクル」=海苔
ご飯つぶにカラー剤が発色して色が変わるとイメージしてもらえると分かりやすいかもしれませんね。
キューティクルが重要です。
コルテックスに染料を外部的に入れ込む為には、キューティクルを開かせてコルテックスの内部に染料を入れる必要があります。
その為にはキューティクルを開かせなければなりません。
キューティクルはアルカリ性になると開きます。逆に酸性になると閉じる性質があります。
ヘアカラー剤には、普段は弱酸性の毛髪をアルカリ性にする成分が含まれているので、カラー剤を毛髪につけるとキューティクルが一時的に開いて、そこから染料が入るのがヘアカラーで染まるメカニズムなのです。
※ぶっちゃけ、まだまだ細かいメカニズムがあるのですが、色持ちの記事なのでその他は割愛しています。
その事が褪色を早めてしまう大きな原因でもあるのです。
トリートメントをすればいいは間違いです。
髪の毛を染めた日にトリートメントをすればOKと思っている人は、要注意です。
なぜかというと、ホームケアにチカラを入れた方が色持ちが良いからです。
例えば、サロンで一番良いトリートメントをしたのに、すぐに落ちてしまって悲しい思いをした人の話を多く聞きます。逆にホームケアに意識してを、お風呂でトリートメントをしっかりしている人は、褪色の悩みをあまり聞きません。
このようにホームケアの意識次第で、色持ちは大きく変わる事が多いのが、結論です。
とはいえ、トリートメントをした方が持ちがよくなります。
それは、カラーリングが終わってすぐにトリートメントをすると、毛髪内部に有効成分が入りやすく、その上、キューティクルが閉じやすくなるので色持ちはよくなります。
サロンでトリートメントをすればOK。というよりも、サロンでトリートメントもしつつ、ホームケアもしっかりする必要があると、大きく変化があることでしょう。
まとめ
今回は色持ちの良いホームケアの方法を解説させていただきました。
割と理論じみていて堅っ苦しい説明ではあると思いますが、毛髪は理論で解説できることができます。
本質「大切なのはホームケアの毎日の積み重ねです。」
月に1度サロンのケアとその他の毎日のケアでしっかりカバーする事で色持ちがよくなります。
逆に、サロンのケアだけではカバーしきれません。
今回をきっかけに、毎日の習慣を少しだけ髪の毛に時間を使って綺麗な色で過ごしてみると、モチベーションが上がるかもしれませんよ。
思い立ったら吉日です。是非やってみてください。

髪型=Peace of Cake!
10年以上美容師を業としてとしていて思うことは、
髪の毛のおしゃれを楽しんで欲しい。
ヘアスタイルのおしゃれは、最強の自己啓発だと思っています。
「自分のヘアスタイルはおしゃれ」だと自覚できた時に思考は変化して行動に現れます。
例えば、
・サロン帰りで、いつもと違うおしゃれな髪型にキマっていれば、誰かに会いたくなりませんか?
・洗礼されたレストランやカフェに行かれたとき、髪型がおしゃれだと自覚していたら、一緒にいる女の子や彼氏と自然に会話することができ、周りにいるスタッフさんにすら気後れすることはないのではないでしょうか?
理由はシンプルで、外見が変わったことによって内面が引っ張られて、自信に変わるからです。
内面が変わると、思考がかわり、行動も変わります。
行動が変わると失敗や成功体験が積み重なり、その全てが成功体験であり自信がつきます。
そのきっかけがヘアスタイルのおしゃれでできるとしたら楽勝(peace of cake)じゃないですか。
なぜかと言うと「あなたの信用している担当のスタイリストに会いに行けばいいだけ」です。
きっと髪型をキメてくれるでしょう。
その自信がおしゃれを楽しむことに繋がってくると思っています。
僕のお客様は全員ヘアスタイルを楽しんでいます。みんな自信があり輝いている人たちばかりです。
このブロブでは、あなたが髪の毛のロジックを知ることで、簡単におしゃれにキッカケになって欲しいと言う願いでアウトプットしています。
まだ、あなたがおしゃれを楽しめていない場合は、信用できる美容師さんを見つけるところから始めてみましょう。
2019,0924
現場からは以上でーす。