美容師に注文した色が違うなど、ヘアカラーが思い通りにならない時ってありますよね。
本記事では、ヘアカラーで悩むあなたにヘアカラーの種類と色彩学の基本的な知識を解説しています。
ヘアカラーの種類と色彩学の知識を知ることで、担当の美容師とお互いのイメージをスムーズにすり合わせることができます。
また、ホームカラーでも成功率を格段に高められることをお約束します。
✔︎もくじ
2.既染毛を確認する方法【簡単に解決】
3.色彩学から相性が良い色味を知る方法【妥協策もあり】
✔︎本記事の信憑性
この記事を書いている僕は美容師を14年間経験しており、年間800名を超えるご指名のお客様に支えながら活動していました。
経験とケミカルを熟知しているので、信憑性はあるかなと思います。
現在は活動拠点を日本から海外に移して、薬剤の実験と研究などの活動しています。
下記のツイートをしました。
このツイートを深掘りしつつ、色彩学とヘアカラーの種類について解説していきます。
毎回ヘアカラーがイメージが違うと思った方は、当記事を隅々までご覧ください。
それではさっそく、ご紹介していきます。
1.ヘアカラーで失敗しない方法【具体的な説明】
反対にヘアカラーで失敗する理由とは、今の毛髪の状態を理解しないでヘアカラーすることです。
例えば、3日前に黒染めをした人がアブリルラビーンさんのようなハイトーンにしようとしても、まずならないでしょう。
なりたいヘアカラーとできるヘアカラーを理解するところから始めると、ヘアカラーで成功する確率がグンッと上がります。
反対に理解すれば、どんなカラーが可能なのかすぐにわかります。
あなたの毛髪の状態を理解する方法
確認の方法を下記で解説します。
2.既染毛を確認する方法【簡単に解決】
ちなみに根元の黒い部分を新生毛(バージン毛)と言います。
まずあなたの現状の既染毛を確認してください。
- Step1:根元〜毛先は何回ヘアカラーして
- Step2:何トーンで
- Step3:色味は何色?
めんどくさいですが、ここを細かく確認してみるとヘアカラーの成功率がグンっと上がります。
Step1:根元〜毛先は何回ヘアカラーしたか?

「根元は黒いので0回です。」
「真ん中はブラウンなので3回ほどです。」
「毛先は黄色いので、たくさんです。もう忘れました。でもブリーチしたと思います」
こんな感じでOKです!
なぜかというと、1度ヘアカラーした場所はカラーの反応が変わってきます。
特に黒染めやブリーチ、パーマなどを過去にされていた場合、発色が早かったり遅かったりするので確認しておきましょう。
Step2:トーンを確認してみましょう
トーンを確認方法は上記のレベルスケールを見てください。
レベルスケールとは、明るさを測るモノサシです。
レベルスケールをあなたの髪の毛に当てて、同じ明るさがあなたのトーンなります。
Step3:色味を確認してみましょう
ポイントは、トーンの色味にとらわれないで、髪の中に入っている色を判断することです。
例えば、上記の「えりあし」と「ベースの毛」の色味の違いがあります。
えりあしは「ピンク色(15トーン)です」←これはわかりやすい。
上の毛は「薄めの赤紫色(12トーン)です」←ピンクに見えますが、色味は赤紫色です。
色味がわかると、成功率を格段に高まる。
なぜかというと、ヘアカラーは色味が強いほど補色が発色しないからです。
次項からは色彩学の解説になります。
3.色彩学から相性が良い色味を知る方法【妥協策もあり】
次に色彩学を使って、へアカラーの種類と相性について解説します。
色彩学を知ることで、現状のヘアカラーでできる色味がわかるはずです。
知識として理解をしておくと楽ですよ。
色の三原色
色の三原色はCMYK(シアンcyan・マゼンタmagenta・イエローyellow)です。
本やチラシなど印刷で出されるものは、色の三原色で作られていてヘアカラーも同じです。
全ての色の種類は、この3つで全て作られています。
例えば、
紫色=シアン(青色)+マゼンタ(赤色)
オレンジ色=マゼンタ(赤色)+イエロー(黄色)
緑色=イエロー(黄色)+シアン(青色)
といったように三原色を混ぜることによって、どんな色でも作ることができます。
唯一の違いは、この3色を同じ割合で混ぜると黒になりますが、ヘアカラーでは濃い茶色になる点です。
色味の相性は色相環で反対に位置している
上記の図は、色相環(しきそうかん)です。
ヘアカラーでは基本的に色に相性があり、色相環で反対に位置している色味は相性が悪いです。
この色のことを補色といいます。
例えば、イエローの補色は反対に位置している濃いブルーです。
ヘアカラーで補色にしたい場合、相性が悪いのでうまく染まらないことがあるので注意が必要です。
反対に隣り合った色味は相性が良いのできれいに染まります。
例えば、金髪(イエロー)の人が、濃いブルーにしたい場合はうまく染まらないってことです。
トーンと色味を合わせて希望のヘアカラーを明確に。
ここまでの解説でトーンと色味の違いがわかってきたかと思います。
さて、ここからが本質です。
話をヘアカラーに戻します。
・あなたのトーンは何レベルですか?
・あなたの色味は何色でしたか?
・理想のカラーはあなたの髪色と相性はどうですか?
相性が良いなら、きっと希望のヘアカラーになるはずです。
相性が悪いのであれば….
実は妥協策があります!
妥協策は色味を濃くすればOK!
トーンが明るい色は、カラー剤の色味が薄いことが大半です。
色を濃くすることで、相性が悪い色味でも補色に持っていくことができます。
上記の先ほどの色相環とで説明します。
例えば、12トーンのオレンジかかった黄色の髪色が、明るい青紫色に希望している人がいるとします。
同じトーンの青紫色にすることは、補色であり色味が薄いのでならないでしょう。
✔︎失敗例
12トーンの黄色+12トーンの青紫色=中間色の11トーンの青緑色になると思います。
(↑色が入るので少しトーンが下がります)
これでは青紫色ではなく青緑色になってしますので、BADです。
✔︎成功例
12トーンの黄色+5トーンの青紫色(黒に近い濃いめの青紫色)=7トーンの青紫色に近い色になります。
こんな感じで、補色でも、濃い色を入れると希望の色になれます。
ただし、注意点としてトーンがやや下がります。
要するに暗くなるということです。
まとめ:色彩学とヘアカラーの種類を徹底解説
今までの知識をおさらいしますと、
レベルスケールであなたのトーンを確認
↓
あなたの髪の色味を確認
↓
理想のトーンと髪色を明確にする
↓
色相環を見て相性を確認
↓
相性が良いなら希望の色になれる確率が高い
or
相性が悪いならトーンを落としても良いという妥協策を考えてく。
↓
let’s hair color
本記事では、ヘアカラーについての解説をさせていただきました。
なりたいヘアカラーはたくさんあるとは思いますが、既染毛の都合で物理的に難しいケースもあります。
とはいえ、色の知識を知ることで、担当の美容師さんとカウンセリングでお互いのイメージをスムーズにすり合わせることやホームカラーにも役に立ちます。
イメージが近づくと、カラーの成功率がグンっと上がるのでヘアカラーをされる人は知っていて損なことはないと思います。
以前に公開した毛髪ダメージの違い【美容師歴13年で気づいたこと】と合わせて利用しつつ、失敗しないヘアカラーを楽しんでみましょう!笑
みなさんが素敵なヘアカラーLIFEを送れることを願っています。