否定的な見出しですが、しっかり解説していきますので、安心してください。
美容師歴13年、施術人数30000人超えで、今は無店舗で独立しているhokaです。
※3分ほどで記事は読み終わります。3分後には、今までよりも「シリコンとノンシリコンの正体」がわかっているはずです。
・ノンシリコンって流行っていたけど、何が良いのかわかりません.
・ノンシリコンって書いてないけど今使っているシャンプー大丈夫かなぁ
・ノンシリコンシャンプーを使ってるときしむのですが、髪にはいいものなんですか?
と疑問に思っている人のお悩みを解決できる記事を用意しました。
先日こんなツイートをしました。
シリコンとノンシリコンはどちらがいいのですか? この答えは シリコンは人体に対しても、髪の毛に対して悪いものではありません。安心して使ってもらえればOKです😌ノンシリコンはメーカーが作った造語です。本当に紛らわしいモノをつくるのがメーカーです😟
上記のツイートを深掘りしつつ【シリコンについて】解説しています。
ちなみにこの記事ではこんなことがわかります。
・ノンシリコンとは
・シリコンを美容の歴史で解
シリコンの知識を知ることで、あなたにあったシャンプーやオイルなどの商品を見つけることができます。
また、メーカーのコンセプトに騙されないことをお約束します。
シリコンとノンシリコンについて
まず、結論から先に発表させていただきますが、
人体に対しても、髪の毛に対しても悪いものではありません。安心して使ってもらえればOKです。
ではなぜ「ノンシリコン」というフレーズが流行っていて、「シリコン=悪」みたいなイメージなのか
そして、なぜここまで日本人に浸透しているか、下記の順で解説していきます。
※日本以外の各国ではノンシリコンは認知されていません。メーカーが作った造語になります。
・シリコンが注目された理由
・シリコンが髪に必要な理由
シリコンの成分
シリコンの成分は主要な元素である、ケイ素に化学的処置を加えた合成樹脂のことです。
シャンプーに使用されるのは指通りをなめらかにして髪の摩擦やダメージを軽減させるためで、シリコンは洗い流さないトリートメントやヘアワックスなどのヘアケア製品のほか、日焼け止めやファンデーションなどの化粧品にも配合されています。
例えば、人体に影響がないことから身近な食品の加工、医薬品にも利用されています。
シリコンの名前はケイ素のことを表す言葉です。
一般的にシャンプーやトリートメントに含まれている成分は、合成樹脂のことを指していてシリコーンと呼んでいます。
ノンシリコンが注目された理由
ノンシリコンが注目され始めたきっかけは、大手企業やシャンプーメーカーの戦略です。
実は、シリコンからノンシリコンの歴史がわかると納得できるかなと思います。
シリコンの歴史
まず初めに、この歴史はカラーブームから始まります。
約20年前の2,000年頃にカリスマ美容師ブームが訪れます。
木村拓哉さんと常盤貴子さんが主演の「Beautiful Life」は、この時代のドラマです。
美容師=かっこいいみたいな時代ですワン!
この頃は、30代以上の人で白髪染めを含めたカラーリングが流行っていきます。
この時代からカラーリングブームが始まりました。
その後、若者にも徐々にカラーリングが流行っていきます。
誰でもカラーを楽しめる時代になっていきましたワン!
カラーリングが流行ると、髪の毛のダメージが急速に進んでいきました。
何かケアできる商品はないかなー
そこで、メーカーが注目していたのが、髪の毛をさらさらにする安価のシリコンです。
2003年ごろにアジアンビューティーをコンセプトにした「アジエンス」や、あなたの髪は美しいをコンセプトにしたの「ツバキ」など、シリコン入りの安いシャンプーがどんどん市場を争い、パンテーンとか、ラックスとかにシリコンが入った商品が次々と生まれ、シリコンシャンプーが定着していきました。
「シリコーンシャンプー時代到来」
このシャンプー使うとカラーしているのにサラサラになるワン!
この当時、美容師の悩みとして、シリコーンシャンプーを使っている人は、カラーが染まりにくいことが起こったり、パーマもかかりずらいことあったりで、悩みも多かったのがシリコンシャンプーのデメリットでもありました。
また、髪の毛がベタつく、洗ってない人、みたいなオイリーな質感になるのは消費者の悩みでした。
何か良いアイデア(売れる商品)はないかなー?。
そこで登場したのがノンシリコンシャンプーです。
美容師の意見と消費者の悩みとゼロブーム(カロリー0、ノンオイルなど)が、ノンシリコンと合致して3年後の2006年からに、「レブール」が発売されました。
初めてノンシリコンシャンプーという概念がメーカーからキャッチコピーとして出てきて市場が、またコロッと変わり、広告戦略で爆発的に流行りました。
「シリコンからノンシリコン時代到来」
とはいえ、ノンシリコンシャンプーの評判は、髪の毛がきしむ、ガサガサする。など喜んで使うひとは少ないです。
シャンプーでノンシリコンとかって流行ったけど、シリコン入ってても本当は害が少ないからね。
考えてみて?
整形で胸に入れるのはシリコンだよ?体の中で破裂しても1番害が少ないから入れれるんだからね。
昔は粗悪なシリコンを使ってたが為の名残でシリコンが良くないって言われてるだけ。
— ひらい かずき (@G_S_t_W) September 8, 2019
『シリコンは髪に良くない』という理由だけでノンシリコンを使うのはNG。シリコンは髪を補修する働きがあるので傷んでパサついた髪には必要な成分でもあります。シリコンシャンプーを使うことで指通りが良くなるのも事実。
— 大人女子力 (@otonazyosiryoku) August 4, 2019
「流行っているから」「ノンシリコンは身体に良さそうだから」「シリコンは悪」などの理由で、1度は使ってみるものの、定着はそこまでしていないのが現状です。
個人的にはメーカーの思惑で消費者が振り回されていて、疲れますね。
市販でも、本当に良いモノを作っていただきたいものです。
こんな理由から市販の商品はおすすめできない商品が数多くあるのも事実です。
2010年から徐々にノンシリコンからオーガニックのボタニカルが流行っています。
「オーガニック時代到来」
結局、大手メーカーが商品を売るためにシリコンを使ったっていうことが時代背景にあるということですね。わん
まとめ
↓
2000年〜カラーブーム時代。髪の毛が傷むので
↓
2003年〜シリコンシャンプー時代。薬剤の浸透問題や消費者の悩み、ゼロブームで
↓
2006年〜ノンシリコンシャンプー。でもいいことばかりではなく
↓
2010年〜オーガニックシャンプー。身体に良さそうなモノが良いよね。
↓
2014年〜無添加、天然成分思考。スーパーオーガニック←今ここ
この流れが時代背景になります。
シリコンが髪に必要な理由
シリコンは、シャンプーには必要ないですが、髪には必要です。
なぜかというと、シリコンがない髪の毛は絶対パサつくからです。
どんなものを選ぶべきか
シリコンには良いモノと悪いモノの種類があります。
そこをしっかり選ぶことがポイントになります。
オイルでいうと、スクワランとかラノリンなどの鉱物性のオイル(シリコン)は肌に触れるとかぶれれてしまう人がいるので気をつけましょう。
理由は、鉱物油は表面にとどまって浸透しないため、皮膚呼吸の妨げになります。そのため、ターンオーバー(角化作用)の周期を狂わし、肌の老化に繋がります。加えてシミやソバカスの原因になるからです。
反対に植物性由来のオイル(シリコン)などは、残留性も少なく、肌についてもかぶれたりしないので、安心して使うことができます。
ただ一概に鉱物性が悪くて植物性がいいものではなく、シリコンの質自体が良いものは良いので、安価なシリコンはさけてみると良いと思います。
植物性のオイルとして代表的なものは、椿油・オリーブオイル・ホホバオイル・アルガンオイルなどです。
天然由来原料100%のものは、毛穴を塞がないことから頭皮マッサージなどにも使うことができます。
ちなみにこれらはシリコーンです。
鉱物油
・OOD(オレイン酸オクチルドデシル)
・オクチルドデカノール
・スクワラン
・セタノール
・ステアリン酸
・ラノリン
・ワセリン
・流動パラフィン
植物性由来のオイル
・オリーブオイル
・ホホバオイル
・アルガンオイル
・ボタニカルオイル
・ひまわりオイル
購入前に、商品の裏のラベルをみてみましょう。
シリコン、ノンシリコンまとめ
ここまで読んでくださった方は、シリコンとのんノンシリコンが分かった思います。
ノンシリコンで髪の毛をケアしたい人は、シャンプーはノンシリコンでも、アウトバストリートメントをつけると、これは既にシリコンでコーティングしていることになります。
例えば、ラーメンをアブラ抜きにしてバターをトッピングしているようなイメージです。
こんな感じで、矛盾した使い方をされている人は多いかもしれないですが、
これはメーカーが売りたい商品を消費者に、たくさんの広告を出して、購入意欲を促していることなので、仕方がないかな。と思います。
仕方がないです。
とはいえ、この記事であなたに最適な商品が正しい知識で使われていることを願います。